品質問題に対して、正面から向き合ってますか?…改善ツールを誤魔化して使用していませんか?
品質
2021.12.03
地域活性化の為に魅力ある地方企業づくりのお手伝いをさせて頂く、
ディーズビジネスコンサルティングの佐藤です。(‘◇’)ゞ
なかなか無くならない品質問題、抱えていませんか?
何度かブログでも、品質について触れてきました。
品質は、企業価値を決める土台です。
品質の悪い企業は、顧客からの信用を得られず、衰退していくもの。
まして、繰り返し同様の問題を出しているとなれば、その危険度は高い。
永続的に利益を追求する集団として、企業が生き残る為には、品質への取り組みはMUSTです。
「そんなのは当然、品質改善はやっている」
当然、取り組んでいると思います。
でも、品質問題に対して、正面から向き合っていますか?と、問われたら、どう答えますか?
例えば、品質改善のツールであるFMEA(Failure Mode and Effects Analysis)の点数付け。
故障モード影響解析として、設計段階(D-FMEA)、製造工程(P-FMEA)を作成し、リスクを事前評価して、取り除くツール。
ここでは、影響の厳しさ、発生頻度、検知難易度を点数付けして、リスクを抽出します。
FMEAの点数については、ガイドラインがあります。
皆さんが作成しているFMEAは、正しく点数付けされているでしょうか?
それとも、顧客要望や品質監査対応を優先させて、緩くなっていませんか?
「そうかもしれない…」
そうお考えなら、顧客や監査対応とは別に、社内で真摯に取り組む為のFMEAを作ってみましょう。
この時に必要なことは…「無理です」をNGワードにして、ミーティングをすることです。
今の4M(Man,Machine,Material,Method/人,機械,材料,方法)を、肯定しないで対話する。
そうしないと、真の問題にたどり着けません。
今を肯定した、見栄えの良いFMEAを作り続けても、品質問題は無くなりません。
長年、品質に携わっていると、FMEAがあることが仕事になってしまいがち。
本来の問題の未然防止、予知予見という目的から、逸脱してしまいます。
私も、そうでした。
反省しました。
そして、誤魔化さずに、ちゃんと正面から向き合うことに、トライしました。
臭い物に蓋をする…それでは、解決には至らないのです。
抽出された問題を、一気に解決する…理想です。
しかし、投資も絡むので難しい。
よって、優先順位をつけて、経営判断をしていくのが、実現への道です。
結果、5年の歳月を経て、BM値の1/15まで、大きく改善することがてきました。
当初目標が、BM値の1/10でしたから、過達です。
当然、品質が良いからコストは高い…という訳には行きません。
投資した分を回収できる内容で、改善策を講じています。
投資は設備だけではありません。
組織も含め、4Mそれぞれに手を加えました。
品質問題に限らず、問題を解決する為には、問題と正面から向き合うことが必要です。
そこを回避しても、大きな成果は得られません。
改善ツールは、ガイドラインはあっても、融通が利きます。
つまり、作る側の意思で、味付けが可能なのです。
「うちは、どうなんだろ…?」
気になった方は、品質問題が繰り返している製品のFMEAを、見ては如何でしょうか?
そして、品質担当部門の社員と、対話してみませんか?
「このFMEAは、問題と正面から向き合って作っているか?」と。
こんな課題を解決したい…、ぜひ、ご相談下さい。
儲かる仕組みづくりの、お手伝いをさせて頂きます。
See you tomorrow ♬
ディーズビジネスコンサルティング 佐藤
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